弥生ビールの営業マン・丸谷康介(山田涼介)は、交際中の真田和泉(芳根京子)から“30年後の自分”を名乗るおっさん(古田新太)が自分の父親だとウソをついていたことを責められる。去って行く和泉を追い掛けようとしたその時、康介の前に立ちはだかったおっさんが「これで消費期限となります」とひと言。無情にも宣告されてしまった“可愛い”の終わり――。30年後、康介と和泉が一緒にいないこと、そして「未来は変えられない」と告げられた康介は…?
そんな中、会社の危機に乗り込んできた人事コンサルタントで実は和泉の双子の兄・山城大和(森崎ウィン)が、経営のスリム化を推し進めるため、営業部門と支社の統廃合、さらに早期退職者も募ると宣言。この話にすっかり落ち込んだ鏑木悟(迫田孝也)と、別の意味でも追い込まれている康介のもとに、思い詰めた表情の一ノ瀬圭(大橋和也)がやってくる。なんと、部長の山室つかさ(西田尚美)が、誰かの退職届を持っていたというのだ。まさか退職するのは大和からアメリカの研究機関を紹介されていた和泉…? 不安しかない康介だが、追い打ちを掛けるように和泉から別れを切り出されてしまう…。おっさんの「未来は変わらない」という言葉を思い出し、絶望する康介――。
何とか気持ちを奮い立たせた康介が会社に戻ると、同僚たちが真剣な表情で営業部門の統廃合を阻止するための対策を練っていた。和泉のことで頭がいっぱいの康介だが、無理やり気持ちを切り替えて仕事に打ち込む。そんなある日、康介は大和に声を掛けられ、和泉の過去を知ることに…。自分も一緒にその過去と向き合おうとする康介だが…!?
はたして、“可愛い”の消費期限を迎える康介は、未来を変えることができるのか!? そして、ようやく本当の恋を知った康介と和泉の運命は…!?
“可愛い”を武器に生きてきた《あざかわ男子》×26年恋愛経験ゼロの《ロボット女》、キュンムズな2人の遅すぎる初恋を描く“俺かわ”が、ついに最終回を迎える――。
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5.0
会社の営業部の統廃合が検討されている時期、丸谷は消費期限を迎えると未来の自分に言われた。和泉は丸谷に別れを告げる。未来の自分と現在の自分の対話。仕事に奔走する社員達。和泉は、自分の居場所を作りたかった、人見知りで両親の離婚の原因も自分だと思っている閉ざした気持ち。有休中の和泉が部署に戻って来て皆んなに歓迎され、部署が団結し彼女の居場所を見つけた。消したいと思っていた過去が和泉の中で変わった。消費期限の30歳を迎えた丸谷。未来を変えたくなかった未来の自分。和泉と丸谷のお互いに可愛いと言い合うラストシーン、良かったです。未来の社長、丸谷康介。
5.0
いきなり未来の自分が現れて、消費期限がくる!追いかけても未来に和泉さんはいない!と通告されるが、丸谷は自分の人生に立ち向かう覚悟を決めて、和泉とちゃんと話し合いたいと思う。初めて自分から好きになった女性。交際を修了させてください!と、彼女に言われた丸谷の気持ちのパニック感がリアルで良い。会社も部署の統廃合が行われて、現在の自分の気持ちに涙が出てしまう。売上1割アップ作戦に賭ける思い、和泉は有休に入ってしまって、悩ましいです。
4.0
真田に「話がある」とメッセージをもらい、仕事にも集中できない丸谷の様子や気持ちは良く分かるようでした。はやく内容を知りたいと前のめりになる丸谷に待っていた真田の言葉は期待していたものと違い、丸谷に大打撃を与える展開も、一度落としてからの急浮上と言う王道かなと思えました。営業部の統廃合と言う危機を回避、真田の居場所を死守する丸谷の奮闘には目が留まりました。30歳という消費期限を前にして、悟ったような丸谷には静かなる自信がみなぎっているようで、見ていても胸がすく思いでした。驚きだったのはラストシーンです。何と59歳の丸谷は実は弥生ビールの社長になっていたとは!
5.0
彼女とプライベートな時に呼び名を決めようと、二人で呼び名を悩んでいる時に、会社の吸収合併の話しがもちあがり、外部から人事コンサルタントが乗り込んできた。山代というコンサルタントは、久しぶり!と、真田さんのことをイズミと気軽に呼んだ。丸谷が呼び捨てで呼ぶことが出来なかった壁を軽々とクリアしたコンサルタント。なんと面談の場でイズミさんのことを聞いてしまう。恋する丸谷と、イズミさんの双子の兄?元カレじゃなかったとわかて一安心、恋した男の話しが面白い。