“裸の王様”の遺体が見つかった――。そんな奇妙な一報を受けた警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、現場の公園に臨場する。
殺されていたのは、広告会社社長・川瀬珠代(秋本奈緒美)。第一発見者でもある秘書・波岡英明(春海四方)によると、珠代は社内で“裸の王様”と陰口をたたかれていたという。
4年前、病に倒れた夫から社長の座を引き継いだ珠代は着任早々、会社を改革すると言い出し、以来、やりたい放題。逆らう者はクビか左遷に追い込まれるため、役員の山堀甲介(酒井敏也)、谷水潤(小林健)をはじめ社内の誰もが忖度するようになったが、一方でほとんどの社員が珠代のことをよく思っていなかったらしい。
遺体のそばには「王様は裸だ」と記された栞が落ちており、それを見た大岩は、胸騒ぎを覚える。その栞のウラにドライフラワーの押し花があしらわれていたのだが、妻の小春(床嶋佳子)が同様の栞を手作りしていたからだ…。
また、現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は髪や着衣に数種類の土がついているのに気がつき、どこか別の場所で殺害され運ばれてきたのではないかと考える。
さらに、真琴は現場の公園で、“カンフー”のような片足立ちのポーズをしている女性を見かけて興味を抱く。彼女は被害者の会社に勤める元デザイナー・土田一花(松井愛莉)で、社内でただひとり、「社長は裸の王様だ」と珠代を批判し、閑職に左遷された人物だった。しかも事件当日、現場近くの防犯カメラに一花らしき人物が映っていたことも判明して…!?
やがて、小春と一花に思いもよらぬ接点があることが発覚! もしや小春は事件に関与しているのか――大岩は“不都合な真実”から目をそらすことなく、ホシをあげることができるのか!?
感想・コメント
ayumi さん
40代前半 女性
被害者が元警察官だったのであっけない死に方だなぁと思いました。やっぱり不意を突かれると誰でも抵抗出来ないんでしょうね。容疑者の覆面グルメライターの女性が女性同士の恋愛をしていたのですが、被害者も気持ちが分かると言ってたけど、その相手が分かるようなシーンがなかったので少し残念でした。シンガーソングライターの石崎ひゅーいさんが謎の男役で出演していましたが、主題歌の「花束」を歌うシーンもあり見ごたえがありました。大阪から被害者の元上司がやって来たり、グルメライターの男性と被害者が付き合っていたりとややこしかったので頭の中で整理しているうちに事件解決してしまった印象です。デヴィ夫人が料理店のオーナー役で出ていたのは謎に豪華だったので印象に残っています。
ayu さん
40代前半 女性
本編よりも主題歌を歌う石崎ひゅーいさんの歌唱シーンにじんと来ちゃいました。覆面女性ライターのために警察を辞めてまで力になろうとした被害者にも頭が下がりましたが。辞めなくても出来ることがあったように思えて残念です。ちなみに容疑者の恋人が女性だという設定が必要だったかは謎です。被害者も思っている女性がいるようでしたがそれについては触れられてなかったのも少し残念でした。個人的には元上司の女刑事に憧れていたのかなと思ってましたが。